犬が足を引きずる原因|歩き方がおかしいときの病気・ケガと受診の目安

犬が急に足を引きずったり、びっこを引いて歩いているのを見ると、「どこか痛めたの?」「すぐ病院に行くべき?」と不安になりますよね。

犬が足を引きずる原因は、軽い捻挫や肉球のケガから、関節の病気、椎間板ヘルニアなどの深刻な疾患までさまざまです。本記事では、犬が足を引きずる主な原因、注意すべき危険なサイン、動物病院での検査や治療費の目安、自宅でできる対処法までをわかりやすく解説します。

症状が続く場合は重症化することもあるため、早めの判断が大切です。


犬が足を引きずる主な原因

軽い捻挫・打撲

ジャンプの着地失敗や段差の上り下りで、足をひねってしまうことがあります。安静にして改善することもありますが、悪化する場合は受診が必要です。

肉球のケガ(切り傷・異物)

散歩中にガラス片や小石が刺さり、痛みで足をかばうことがあります。出血や腫れがある場合は注意しましょう。

関節炎(特にシニア犬)

加齢により関節に炎症が起こり、歩き始めに足を引きずることがあります。徐々に悪化するケースが多いです。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

特に小型犬に多く、膝のお皿が外れることで足を浮かせたり引きずったりします。

椎間板ヘルニア

胴が長い犬種や中型〜大型犬に多く、痛みや麻痺を伴うことがあります。早期治療が重要です。

骨折

強い衝撃のあとに足を全くつかない場合は、骨折の可能性があります。緊急受診が必要です。

神経系の異常

脳や脊髄のトラブルで、歩行異常が起こることもあります。


危険なサイン|すぐ動物病院へ行くべき症状

足をまったく地面につけない

骨折や脱臼など、重いケガの可能性があります。

触ると強く痛がる・鳴く

関節や靭帯、神経に異常があるかもしれません。

歩き方がおかしい状態が続く

数日経っても改善しない場合は、慢性疾患の可能性があります。

ふらつき・麻痺がある

神経系の病気が疑われるため、早急な受診が必要です。


動物病院で行われる検査と治療費の目安

足を引きずる症状では、原因特定のため検査が必要になることが多く、医療費が高額になりやすい傾向があります。

・診察料:800〜1,500円
・レントゲン検査:5,000〜12,000円
・超音波検査:5,000〜10,000円
・鎮痛剤・消炎剤:1,000〜3,000円
・ギプス固定:5,000〜20,000円
・手術:80,000〜300,000円

症状によっては、通院やリハビリが長期間必要になることもあります。


自宅でできる応急対処

症状が軽そうな場合でも、以下の対応を心がけましょう。

・無理に歩かせない
・ジャンプや階段を避ける
・安静にさせる
・肉球や足先を確認する

痛みが強い場合や改善しない場合は、早めに受診してください。


足のトラブルは治療費が高くなりやすい|ペット保険が役立つ理由

足や関節、椎間板のトラブルは、検査・通院・手術・リハビリなどが必要になり、医療費が高額になりやすい症状です。

特にシニア期になると再発や慢性化もしやすいため、通院・入院・手術に対応したペット保険に加入しておくと、経済的な負担を抑えながら治療を続けることができます。


足のケガや関節トラブルは、検査や治療が長引き、医療費が高額になることもあります。
▶ 犬の医療費はいくらかかる?検査・手術・入院の費用目安はこちら

まとめ

犬が足を引きずる原因は、軽いケガから重い病気まで幅広く、自己判断が難しい症状です。歩き方がおかしい状態が続く場合や、強い痛みがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

治療が長期化して医療費がかさむケースもあるため、日頃から備えておくことで安心して愛犬のケアができます。

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