犬が体をかゆがる、皮膚が赤くなっている、フケが増えたなどの症状があると、「皮膚病かもしれない」と心配になりますよね。
犬の皮膚炎は動物病院を受診する理由として非常に多く、軽いかゆみで済むものから、長期治療が必要になるケースまでさまざまです。本記事では、犬の皮膚炎の主な原因、注意すべき危険なサイン、動物病院での治療内容や費用の目安、自宅でできるケア方法までをわかりやすく解説します。
早めの対処が、症状の悪化や治療費の増加を防ぐポイントになります。
犬の皮膚炎の主な原因
アレルギー(食物・環境)
犬の皮膚炎で最も多い原因です。フードの原材料、花粉、ハウスダストなどが影響し、慢性的なかゆみが続くことがあります。
細菌性皮膚炎(膿皮症)
皮膚の常在菌が増えることで炎症を起こします。赤みやブツブツ、かさぶたが見られることがあります。
真菌感染(マラセチア皮膚炎)
湿気が多い時期に悪化しやすく、独特のにおいやベタつきが出ることがあります。
ノミ・ダニの寄生
強いかゆみを伴い、掻き壊しによる二次感染につながることもあります。
乾燥・シャンプーのしすぎ
皮膚のバリア機能が低下し、炎症を起こす原因になります。
ホルモン異常
甲状腺疾患など、内分泌の異常が皮膚炎として現れることもあります。
危険な皮膚炎のサイン|すぐ病院へ行くべき症状
強いかゆみが続いている
掻きむしる、眠れないほどかゆがる場合は要注意です。
赤みや湿疹が急に広がる
細菌感染などで急速に悪化している可能性があります。
脱毛が目立つ
慢性化しているサインのことがあります。
悪臭がある
マラセチア皮膚炎などの疑いがあります。
皮膚がジュクジュクしている
放置すると治療が長引く原因になります。
動物病院で行われる検査と治療費の目安
皮膚炎は一度の治療で終わらず、通院が続くことが多い症状です。
・診察料:800〜1,500円
・皮膚検査:1,000〜3,000円
・外用薬:1,000〜3,000円
・内服薬:1,000〜5,000円
・薬用シャンプー:2,000〜4,000円
症状が長引くと、月5,000〜15,000円以上 かかるケースもあります。
自宅でできる皮膚ケア
症状が軽い場合は、以下のケアで改善することもあります。
・ブラッシングをこまめに行う
・シャンプーの頻度を見直す
・保湿ケアを取り入れる
・部屋の湿度を適切に保つ
・食事内容を見直す
ただし、自己判断で悪化することもあるため、改善しない場合は受診しましょう。
皮膚炎は長期治療になりやすい|ペット保険が役立つ理由
皮膚炎は通院回数が多くなりやすく、治療費が積み重なりやすい症状です。
特にアレルギー性皮膚炎は長期間の投薬や定期通院が必要になることもあり、通院補償のあるペット保険に加入しておくと、経済的な負担を抑えながら治療を続けることができます。
皮膚炎は通院が長期化しやすく、治療費が積み重なりやすい症状です。
▶ 犬の医療費はいくらかかる?通院が続いた場合の費用目安はこちら
まとめ
犬の皮膚炎は原因が多岐にわたり、放置すると慢性化しやすい症状です。かゆみや赤みが続く場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。
治療が長期化して医療費がかさむケースもあるため、日頃から備えておくことで安心して愛犬のケアができます。
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