犬の誤飲|食べた物別の危険度と対処法|すぐ病院へ行くべきケース

犬は好奇心が強く、日常のさまざまな物を誤って飲み込んでしまうことがあります。「何か食べたかも?」と気づいたときは、とても不安になりますよね。

犬の誤飲は、食べた物によって危険度が大きく異なります。軽症で済む場合もあれば、緊急で動物病院へ行かなければならないケース、最悪の場合は手術が必要になることもあります。本記事では、犬が誤飲しやすい物の危険度、誤飲時の正しい対処法、動物病院での治療費の目安までをわかりやすく解説します。

万が一のときに慌てないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。


犬が誤飲しやすい物と危険度

チョコレート(中毒の危険・緊急)

チョコレートに含まれるテオブロミンは、犬にとって非常に危険です。少量でも中毒症状を起こすことがあり、震えや嘔吐、けいれんなどが見られる場合は緊急対応が必要です。

玉ねぎ・ネギ類(中毒)

玉ねぎや長ネギ、ニラなどのネギ類は、赤血球を破壊し貧血を引き起こす恐れがあります。加熱しても毒性はなくなりません。

人間用の薬(非常に危険)

鎮痛剤や風邪薬など、人間用の薬は犬にとって命に関わる危険があります。少量でも重篤な症状を引き起こすことがあるため、すぐに病院へ行きましょう。

植物(観葉植物も注意)

観葉植物の中には犬に有毒な種類があります。口にした可能性がある場合は、植物の名前を控えて受診すると診察がスムーズです。

小物(石・ボタン・アクセサリーなど)

飲み込んだ物が腸で詰まり、腸閉塞を起こすことがあります。元気がなくなったり、嘔吐を繰り返す場合は要注意です。

おもちゃの破片・布・ひも類

布やひもは腸に絡まりやすく、手術が必要になるケースも少なくありません。

骨・竹串

消化されず、喉や胃、腸を傷つける危険があります。


誤飲したときに絶対やってはいけないこと

・無理に吐かせる
・塩水を飲ませる
・様子見で放置する
・自己判断で民間療法を試す

これらは症状を悪化させる可能性があり、非常に危険です。


誤飲したときの正しい対処法

・何を、いつ、どれくらい食べたか確認する
・可能であれば包装や残骸を保管する
・危険物の場合はすぐ動物病院へ連絡・受診する

早めの対応が、重症化を防ぐポイントになります。


動物病院で行われる検査と治療費の目安

誤飲は検査や処置が必要になることが多く、医療費が高額になりやすい症状です。

・診察料:800〜1,500円
・レントゲン検査:5,000〜12,000円
・内視鏡処置:20,000〜50,000円
・手術:80,000〜200,000円
・入院費:1日5,000〜20,000円

誤飲の内容や犬の状態によっては、数十万円かかることもあります。


誤飲を防ぐためにできる予防策

・床に物を置かない
・ゴミ箱はフタ付きにする
・薬や小物は手の届かない場所に保管
・おもちゃの破損は早めに交換する

日頃の環境管理が、誤飲防止につながります。


高額な医療費に備える選択肢(ペット保険)

誤飲は突然起こりやすく、検査・内視鏡・手術などで医療費が一気に高額になることがあります。

特に子犬は誤飲のリスクが高いため、通院・入院・手術に対応したペット保険に加入しておくと、万が一のときも落ち着いて対応できます。


誤飲は検査や内視鏡、手術が必要になることもあり、医療費が一気に高額になるケースがあります。
▶ 犬の医療費はいくらかかる?手術・入院を含めた費用目安はこちら

まとめ

犬の誤飲は身近なトラブルですが、食べた物によっては命に関わる危険があります。誤飲に気づいたら自己判断せず、早めに動物病院へ相談することが大切です。

高額な治療費がかかるケースもあるため、日頃から備えておくことで安心して愛犬と暮らすことができます。

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